内科・循環器内科・消化器内科 消化器・血管疾患等に関する、より専門性の高い診療を行ないます。糖尿病などは脳神経外科、眼科、泌尿器科、外科も総合病院の利点を生かし、他科との連携を密にして行っています。 生活習慣病である高血圧、脂質代謝異常症や糖尿病を始めとした様々な疾患のプライマリケアを行っています。 外来担当医表 内科・循環器内科・消化器内科のご案内 内科では生活習慣病である高血圧、脂質代謝異常症や糖尿病を始めとした様々な疾患のプライマリケアを行っています。 また、曜日によっては旭川医大第三内科から医師が派遣されており、消化器・血管疾患等に関する、より専門性の高い診療も行っています。 当院では従来より胃・大腸の内視鏡検査を行っていますが、従来よりも細く鼻から挿入可能な内視鏡を導入しました。口から行う場合に比べ検査に際しての苦痛が少ないため、患者さんや検診の方々からは大変喜ばれています。 糖尿病などは脳神経外科、眼科、泌尿器科、外科も直接関連する疾患です。一方、整形外科の疾患を持った患者さんの多くは高齢者であり、内科疾患を同時に持っている方が少なくありません。 総合病院の利点を生かし、他科との連携を密にして個々の患者さんにおける健康維持・増進に協力できるよう取り組んでいます。 糖尿病とインスリン治療 糖尿病はインスリンという血糖を下げるホルモンの作用不足によって生じます。 食事・運動療法を守ることが最も重要な「治療」ですが、内服薬としては糖尿病体質を改善する薬、膵臓からのインスリン分泌を促進させる薬、食後血糖の上昇を抑える薬などがあります。 しかしこれらの治療を行っても十分な血糖コントロールが得られなければ、インスリン注射を行う必要があります。 インスリン注射に対しては「痛いし面倒だ」「最後の治療だ」など、否定的なイメージを持つ患者さんも多いのですが、インスリンを体外から投与することによって膵臓に休息が与えられるため、将来的には膵臓の機能が回復してインスリン注射を終了できる場合もあります。 また最近では注射器に工夫が加えられており、お年寄りでも使いやすいタイプや持ち運びに便利なタイプなどがあります。注射針も一般の注射針とは異なり大変細くなっています。医師にインスリン治療をすすめられた患者さんは是非一度実際の器具を手にしてみて下さい。 なお、インスリン治療中の患者さんは血糖を自分で測定することが保険上認められています。より厳格な血糖コントロールのためには血糖自己測定も定期的に行いましょう。 胃・十二指腸潰瘍の除菌治療 胃潰瘍を繰り返し治療している患者さんにしばしば遭遇します。胃・十二指腸潰瘍の多くはピロリ菌という細菌が胃の中に感染して生じることが最近わかってきました。この場合、ピロリ菌を退治すること(除菌、といいます)によって潰瘍の再発を予防することが可能です。 当院では胃カメラで潰瘍が見つかった患者さんに対し、ピロリ菌感染の検査を行っています。そして菌が検出されれば除菌治療をおすすめしています。除菌は抗生物質と潰瘍治療薬を1週間内服するのが一般的で、その後は潰瘍治療のための内服を7週間行います。 この治療で約9割の人が除菌に成功しますが、一回目の除菌に失敗した場合には抗生物質を一部変更して除菌することが保険で認められるようになりました。 除菌に成功すれば胃・十二指腸潰瘍の再発はほとんど無く、全ての胃薬から解放された患者さんも多くいらっしゃいます。 この他、鎮痛剤等が原因で胃・十二指腸潰瘍になる場合もあります。 この場合もピロリ菌が感染していれば除菌を行いますが、感染していなければ潰瘍治療単独で治療を継続することになります。